キャズム理論とは?キャズムが発生する理由、越えるための7つのポイント

キャズム理論とは、新たな製品が世に出た際に、その製品が市場に普及するために超える必要のある溝について説いた理論のことです。具体的にいうと、イノベーター理論におけるイノベーター・アーリーアダプターを「初期市場」、アーリーマジョリティからラガードまでを「メインストリーム市場」とし、これらの間にはキャズムと呼ばれる大きな溝(市場に製品を普及させる際に超えるべき障害)が存在しており、これを乗り超えることが市場を開拓するうえで重要だとする理論をさします。

新たな製品の普及の過程を、これらを採用するタイミングの早い消費者から順番に、以下の5つのタイプに分類しています。

  • イノベーター(革新者、市場全体の2.5%)
  • アーリーアダプター(初期採用者、市場全体の13.5%)
  • アーリーマジョリティ(前期追随者、市場全体の34%)
  • レイトマジョリティ(後期追随者、市場全体の34%)
  • ラガード(遅滞者、市場全体の16%)

キャズムが生じる主な理由は、初期市場とメインストリーム市場の間で見られる、消費者の価値観の違いにあると考えられています。