Google re:Work - ガイド: 公正な給与制度を設計し運用する よりまとめてみる。

  • 組織内に存在する職務を把握し、それらの職務を果たすために何が必要かを特定し、整理
    • これには、職名を決定し、職務や職責を簡潔にまとめることも含まれる
    • 職務分析を実施し、必要なスキルや知識を特定
  • 職務分析が完了したら、それらの職務の市場価値を把握し、市場と比較してどれくらいの報酬を支払うかを考える
    • たとえば、調査結果の 50 パーセンタイルを目標とするのは一般的な慣行である
    • ここでいう「市場」とは、人材獲得競争を繰り広げる場(たとえば、同じ業界の組織、同じ地理条件の組織など)をもとに定義
    • 予算を念頭に、市場と比較してどれだけ支払いたいかを十分に検討
  • 具体的な目標給与額を設け、給与幅を広く設定
    • 通常はその職務の目標給与から上下に同じパーセント幅(たとえば +/- 20%)を設定
  • 新規雇用でも、昇給査定でも、必ずこの給与体系に照らして給与を決定する
    • Google の新規雇用者の報酬額は、その職務、レベル、地域に関連付けられた目標給与額をもとに設定される

注意点

  • 職務分析の際は、同じ職名でも、組織によって責任範囲が異なることがあるので注意
    • 使用できる市場データが見つからない場合は、組織でその職務に支払っている給与の中央値を使用するか、職務範囲、責任、複雑さが似ている職業の市場データを利用して調整
  • 前職給与について聞いたり、その情報をもとに報酬額を決定したりすることを禁止している国や地域がある
  • 「すべての人に同じ額の給与を支払う」ことが給与平等ではない
    • 同じような仕事をしている人でも給与に差を付けるべき要因が存在する
    • e.g. 同じ職務に就いていても、業績が良い人は他の人より報酬額が上がる